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Q:山梨県の水晶細工が、伝統的工芸品に認定された年は何年か?
A:昭和51年(1976)年6月です。
Q:甲州貴石細工の自慢は何か?
A:天然宝石を原材料として製品を作るため、宝石の模様を活かしたデザインをして加工するため、出来上がった製品は、それと同じ者は世界に1つしかない。
Q:水晶はどうして作りますか?
A:水晶は地下マグマの働きにより硅石が結晶して出来た宝石です。現在は地下マグマの働きと合わせた装置(高圧、高温のオートクレーブ)を利用して人工水晶を作っています。
Q:水晶は、どこでとりますか。
A:山梨県の北部山岳地帯(秩父多摩国立公園)から水晶がとれたが現在は採掘していません。外国から輸入しています。
Q:水晶の特徴は?
A:化学成分・・・SiO2、結晶系・・・六方晶系、透明度・・・透明ないし半透明、硬度・・・モース7、比重・・・2.65
Q:輸入するところは
A:ブラジル、マダガスカル、スリランカなどです。
Q:世界で一番多く水晶を採掘している国はどこか?
A:ブラジル
Q:水晶はどんな種類があるか?
A:1無色透明(白水晶)、2紫水晶、3黄水晶、4茶水晶、5紅水晶、6灰水晶、7黒水晶 等あらゆる色の水晶があります。
Q:水晶はどのようなものに使われますか
A:室内置物(装飾)勾玉、丸玉、仏像、動物、鳥類、塔、城、茶器等、装身具類、ネックレス、ブローチ、ペンダント、指輪等。その他工業部品として、水晶振動子(テレビ、ラジオ、時計、電話等に使用)
Q:1日に何個ぐらい水晶細工を作りますか?
A:作るものによって1日3個ぐらいの物、大きい物は1個作るに3ヶ月もかかることもあります。
Q:水晶加工の方法は?
A:硬くて脆い物の加工を、硬脆材加工といい、引っ掻き加工です。紙をはさみで切るのとは加工方法が異なります。木材を鋸で引き切るのと同じです(切断代は鋸の厚さによります)。10cmの長さを半分に切断すると、(10-切断代÷2)のため5cmより小さくなります。
Q:甲州水晶貴石細工の作品が出来るまで(加工工程)
A:1石取り 天然宝石の形、縞目、傷等を見て何を作るか決める。
2原石切断 石取りした宝石を切断します。
3原石絵付け 切断した宝石にどのような形に作るか元絵をかく。
4切り込み 元絵から外れている部分を切り取る。
5カキ込み 元絵にそって形にする。
6荒摺加工 研磨剤(炭化硅素)大きさ0.5mm径使用
7中荒摺加工 研磨剤(炭化硅素)大きさ0.05mm径使用
8仕上げ摺加工 研磨剤(炭化硅素)大きさ0.005mm径使用
9磨き 研磨剤(酸化クローム)
Q:水晶細工の値段について
A:水晶細工は大きさ、デザインなどによりいろいろです。

小さい物、(財布のねつけ)1,000円くらいから
はんこ(印材)の細工したもの 10,000円くらいから
小さい(5cm位)水晶細工 50,000円くらいから
仏像(15cm位)水晶細工 500,000円くらいから
仏像(30cm位)水晶細工2,000,000円くらいから

その他動物、鳥類、塔、茶の湯道具等いろいろあり値段も大きさ、デザイン等によりいろいろです。